平成28年 6月定例会
福井市議会会議録 第5号 平成28年6月29日(水曜日)午後3時41分開議〇議事日程 日程1
会議録署名議員の指名 日程2 第56号議案ないし第67号議案,第3号報告,請願第5号ないし請願第7号 日程3
予算特別委員会の
継続調査について 日程4 議員の派遣について(その1) 日程5 議員の派遣について(その2)──────────────────────〇
出席議員(32名) 1番 近藤 實君 2番 福野 大輔君 3番 菅生 敬一君 4番 瀧波 滋君 5番 池上 優徳君 6番 八田 一以君 7番 水島 秀晃君 8番 後藤 裕幸君 9番 村田 耕一君 10番 藤田 諭君 11番 田中 義乃君 12番 伊藤 洋一君 13番 片矢 修一君 14番 泉 和弥君 15番 玉村 正人君 16番 中村 綾菜君 17番 谷本 忠士君 18番 奥島 光晴君 19番
島川由美子君 20番 下畑 健二君 21番 堀江 廣海君 22番 鈴木 正樹君 23番 今村 辰和君 24番 野嶋 祐記君 25番 青木 幹雄君 26番 石丸 浜夫君 27番 堀川 秀樹君 28番 見谷喜代三君 29番 皆川 信正君 30番 吉田 琴一君 31番 加藤 貞信君 32番 西村 公子君──────────────────────〇
欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長 東 村 新 一 君 副市長 山 田 義 彦 君 副市長 清 水 正 明 君
企業管理者 西 行 茂 君 教育長 内 田 高 義 君 特命幹 中 西 賢 也 君
都市戦略部長 堀 内 正 人 君
総務部長 山 本 みどり 君 財政部長 玉 村 公 男 君
市民生活部長 野 阪 常 夫 君
福祉保健部長 港 道 則 男 君
商工労働部長 浅 野 信 也 君
農林水産部長 岩 崎 文 彦 君
建設部長 竹 内 康 則 君
下水道部長 國 枝 俊 昭 君 工事・
会計管理部長 山 本 浩 隆 君
国体推進部長 松 山 雄 二 君
消防局長 伊 井 武 美 君
企業局長 小 林 義 弘 君
教育部長 村 田 雅 俊 君──────────────────────〇
事務局出席職員 議会事務局長 峠 尚 太
議会事務局次長 小 林 秀 樹
議事調査課長 廣 瀬 峰 雄
議事調査課副課長 坂 下 哲 也
議事調査課主幹 阪 本 喜 浩
議事調査課主査 藤 本 喜 信
議事調査課主事 和 田 純 子──────────────────────
○議長(
皆川信正君)
出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより会議を開きます。──────────────────────
○議長(
皆川信正君) それでは,日程1
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,26番
石丸浜夫君,27番 堀川秀樹君の御両名を指名します。──────────────────────
○議長(
皆川信正君) 次に,日程2 第56号議案ないし第67号議案,第3号報告,請願第5号ないし請願第7号,以上16件を一括議題とします。 以上の各案件につきましては,去る6月6日の本会議において各
常任委員会及び
予算特別委員会に付託され,
予算議案については
予算特別委員会から各
常任委員会へ
調査依頼されました。 それぞれ審査結果の報告を受けましたので,これより
委員会終了の順序に従い,結果の報告を求めます。〔各
委員会審査結果報告書は
本号末尾参照〕
総務委員長 13番 片矢修一君。 (13番 片矢修一君 登壇)
◆13番(片矢修一君) 去る6月6日の本会議において,
総務委員会に付託されました案件と
予算特別委員会から
調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,16日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案3件,請願1件であり,審査の結果,議案はいずれも
原案どおり可決,請願は
挙手採決の結果,不採択と決しました。 また,
調査依頼を受けました案件は議案1件であり,原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第59号議案 福井市
市税賦課徴収条例等の一部改正について委員から,
セルフメディケーション推進のための
医療費控除の特例が創設され,
スイッチOTC薬が対象になるとのことだが,
スイッチOTC薬とはどのような薬なのかとの問いがあり,理事者から,
厚生労働省が示す成分が含まれているもので,
医療用医薬品として使用されていた物が
一般用医薬品として販売されるようになった薬であるとの答弁がありました。 これに対して委員から,そのような薬の中にはぜんそくの薬もあると聞いているが,市民の方や事業主の方への周知に努めていただきたいとの要望がありました。 次に,第63号議案
福井市議会議員及び
福井市長の選挙における
選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部改正について委員から,
選挙運動用自動車の使用やポスター,ビラの作成に係る公費負担の限度額はどのように決定したのかとの問いがあり,理事者から,
公職選挙法施行令の改正により引き上げられた国政選挙における
選挙公営の限度額に準じてその額を決定したとの答弁がありました。 次に,請願第6号
日本政府に
核兵器全面禁止のための決断と行動を求める
意見書提出について委員から,
核兵器廃絶への
取り組みは,これまでも
日本政府がやってきたことであるからこそ,さらに進めていくために採択すべきとの意見がある一方,
オバマ大統領が広島を訪問し献花をされたことが,今まで
日本政府が
核兵器廃絶における
中心的役割を果たそうと行動してきたことの一つの結果であること,また一気に核兵器をなくすことは,かえって近隣の国連決議を無視し続けている国を利することになる可能性もあるので慎重な行動が必要であるとの意見が出され,
挙手採決の結果,不採択と決しました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
皆川信正君) 次に,
建設委員長 11番
田中義乃君。 (11番
田中義乃君 登壇)
◆11番(
田中義乃君) 去る6月6日の本会議において,
建設委員会に付託されました案件と
予算特別委員会から
調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,16日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は請願1件であり,挙手採択の結果,不採択と決しました。 また,
調査依頼を受けました案件は議案3件であり,
挙手採決を行った2件を含め,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,請願第5号 県民の利便性を最優先に,特急「サンダーバード」「しらさぎ」の存続を求める
意見書提出について委員から,利用者の
利便性低下というのは大きな問題であるから採択すべきであるとの意見や,
並行在来線のあり方などについては検討の余地があることから継続審査にすべきとの意見がありましたが,この請願は既に同意した着工5条件に反するもので,進捗のおくれにつながりかねないことから不採択にすべきとの意見が出され,
挙手採決の結果,不採択と決しました。 次に,
予算特別委員会からの
調査依頼案件であります第56号議案 平成28年度福井市
一般会計補正予算,土木費中,えちぜん鉄道・
福井鉄道相互乗り入れ関連施設整備事業について委員から,田原町駅の多
目的待合施設の設備内容や
使用条件はどう考えているのかとの問いがあり,理事者から,設備としては待合のために座れる場所と簡単なコンサートなどができるような少し広い場所を備えたものを考えている。また,
使用条件については
地元住民や
鉄道事業者と協議し検討していきたいとの答弁がありました。 同じく,土木費中,
墓地公園法面復旧事業について委員から,足羽山の
西墓地陥没事故によって大きな被害があったが,その後の
取り組みはどうなっているのかとの問いがあり,理事者から,墓参者や通行人の安全のため,現地にウエブカメラを設置し,公園課内において常に監視を行っている。また,1週間に1度は職員が西墓地のパトロールを行っており,今後も引き続き取り組んでいくとの答弁がありました。 次に,第58号議案 平成28年度福井市
下水道事業会計補正予算について委員から,
改良工事事業で
日野川浄化センターの
放流ポンプの
長寿命化を行うとのことだが,
耐用年数はどれくらい延びるのかとの問いがあり,理事者から,通常
長寿命化することによって
耐用年数は約1.6倍になる。ポンプなどの
耐用年数は15年であるため,年数に換算すると七,八年は延長されることになるとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
皆川信正君) 次に,
経済企業委員長 9番
村田耕一君。 (9番
村田耕一君 登壇)
◆9番(
村田耕一君) 去る6月6日の本会議において,
経済企業委員会に付託されました案件と
予算特別委員会から
調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,17日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案1件,請願1件であり,審査の結果,議案は
原案どおり可決,請願は不採択と決しました。 また,
調査依頼を受けました案件は議案1件であり,原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第64号議案
工事請負契約の締結について(
福井競輪場中央スタンド棟耐震補強及び
改修工事)について委員から,
工事期間中の競輪の開催予定について問いがあり,理事者から,
工事期間中も競輪を予定どおり開催する。そのため,無理のない運営ができるよう日程を調整していくとの答弁がありました。 また委員から,今回
耐震補強をする
中央スタンド以外の耐震の状況について問いがあり,理事者から,
福井競輪場で
耐震診断を義務づけられている部分は,
中央スタンドのほかに
サイクルシアターと
選手管理棟の2カ所であるが,
サイクルシアターは昭和56年の
建築基準法改正以降に建てられたため,
耐震診断の必要がなく,
選手管理棟は既に
耐震補強をしているとの答弁がありました。 次に,請願第7号
TPP協定を批准しないよう求める
意見書提出について委員から,国の動向を注視すべきとの意見や,TPPを前提に準備が進められている段階であるため不採択とすべきとの意見があり,全員一致で不採択と決しました。 次に,
予算特別委員会からの
調査依頼案件であります第56号議案 平成28年度福井市
一般会計補正予算,
農林水産業費中,
林道整備事業について委員から,
林道整備は時間を要するが,例えば鴎谷線の整備がいつごろまでかかるのかとの問いがあり,理事者から,鴎谷線については総延長3,123メートルのうち平成27年度までに2,193メートルを
整備済みであり,平成33年度で全線完了するとの答弁がありました。 これに対して委員から,
地元住民の利便性を図るため,なるべく早く整備してほしいとの要望がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
皆川信正君) 次に,
予算特別委員長 14番 泉和弥君。 (14番 泉和弥君 登壇)
◆14番(泉和弥君) 去る6月6日の本会議において,
予算特別委員会に付託されました議案3件,報告1件及び市政上の
重要案件を審査及び調査するため,22日及び23日の2日間委員会を開催しましたので,その審査及び調査の結果を御報告申し上げます。 付託されました議案3件,報告1件は,付託後,議長を通じ,それぞれの所管の各
常任委員会に対し
調査依頼を行い,その調査結果の報告を受けて慎重に審査を行った結果,議案は
原案どおり可決,報告は報告どおり承認しました。 なお,第56号議案及び第57号議案,第3号報告については,
挙手採決の結果,賛成多数により可決,承認しました。 また,市政上の
重要案件についても,活発で真剣な論議が交わされ,今後も継続して調査することと決定しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,本市の
自転車利用促進に向けた
取り組みについて委員から,
自転車駐車場整備の
取り組み状況と今後の予定について問いがあり,理事者から,本年4月に
ハピリン内に150台,
新栄テラスに30台収容の
自転車駐車場を設置した。また,鉄道駅などの
交通結節点には,市内の鉄道駅45駅のうち24駅に本市が
自転車駐車場を設置しており,合計3,481台収容できるようになっている。今後は自転車や
公共交通の利用を促進するための,鉄道駅における
自転車駐車場の設置及び拡張,さらに
中心市街地の路上駐輪対策としての,
分散型自転車駐車場の設置に取り組んでいくとの答弁がありました。 次に,福井市
公共施設等総合管理計画について委員から,道路,公園,河川及び学校などの
個別施設計画はどのような予定で作成していくのかとの問いがあり,理事者から,
個別施設計画については昨年度策定した福井市
公共施設等総合管理計画の基本的な考え方,また,各施設の所管省庁の
インフラ長寿命化計画の考え方に基づいて今後早急に策定に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 次に,平成28年
熊本地震への対応について委員から,
熊本地震を本市の
防災対策にどのように結びつけていくのかとの問いがあり,理事者から,
熊本地震では
指定避難所や
福祉避難所への職員配置や物資輸送などの課題が浮き彫りになった。その点を踏まえ,災害時における市民の安全・安心を確保するために今年度中に福井市
危機管理計画及び福井市
地域防災計画のほか,
各種マニュアルなどの見直しを図るとの答弁がありました。 次に,
指定避難所について委員から,
乳幼児等や妊産婦のいる家族にとって一つの大きな避難所での生活は厳しいものと考えるが,
私立幼稚園,
私立保育園及び
私立認定こども園と,災害時に避難所とする協定等を結ぶことはできないかとの問いがあり,理事者から
私立幼稚園等との協定については平成28年
熊本地震の国の検証結果等を踏まえて検討していくとの答弁がありました。 次に,災害後の福井市
危機管理計画について委員から,避難所で問題となる
プライバシーの確保には
間仕切り段ボールが有効だと考えるが,災害時にそのようなものを提供してくれる民間会社と協定を結ぶことについてはどのように考えるかとの問いがあり,理事者から,
避難所生活が長期化すると
プライバシーの確保が非常に重要になってくるので,
間仕切り段ボールを提供してくれる
民間事業者と流通備蓄の協定を検討していきたいとの答弁がありました。 次に,ハピテラスを拠点とした
にぎわい創出について委員から,
JR福井駅前周辺の商店街が営業時間を延長する「夜ぶら」という事業を支援しているが,今後のさらなる支援策は考えているのかとの問いがあり,理事者から,7月からは「夜ぶら」に合わせ金曜日の夜にすまいるバスを2便増便し,福井駅の
最終バス発車時刻を午後8時台まで延長することで,さらに回遊性を高めていきたいと考えているとの答弁がありました。 次に,
まちなか散策のための
公共交通機関の利用促進について委員から,
まちなか観光周遊バスの周知策について問いがあり,理事者から,
JR福井駅の
観光案内所では
まちなか観光周遊バスの案内をしているが,今後は福井駅コンコース内や福井駅東口の
京福バスチケットセンターにも案内表示を設置していきたい。また,
バス車両本体に
まちなか観光周遊バスと表示する
取り組みを考えているほか,時刻表や
観光コースを載せるなど,チラシの内容を充実させていくとの答弁がありました。 次に,
中央大通り南側の
商業店舗の現状について委員から,
ハピリン開業により,
西武福井店と
ハピリンをつなぐ通りに人の流れが集中し,
中央大通り南側の
商業店舗などと
にぎわいの面で差が生まれていると感じるが,市はどのように認識しているのかとの問いがあり,理事者から,本市はアオッサから
西武福井店を結ぶ通りを
にぎわい軸と位置づけ,
中心市街地活性化に取り組んでおり,この軸上の
にぎわいを周辺の商業地に波及させることが大事であると考えているとの答弁がありました。 次に,雨水対策について委員から,本市は国の局地的な豪雨対策である
下水道革新的技術実証事業(
B-DASHプロジェクト)で
浸水被害軽減を実証する
ソフト事業を行うとのことだが,今年度はどのような
取り組みを行うのかとの問いがあり,理事者から,自助支援の
モデル地区として足羽地区の2つの自治会に
タブレットを8台配置し,降雨予測及び
浸水予測情報を配信することで住民に
自主防災行動を促す
取り組みを行う。具体的には,
タブレットを配備された住民が
地区住民に情報を伝達,周知する体制を
自治会内部につくってもらい,その体制が整った段階で訓練も行うとの答弁がありました。 次に,
福井国体までの
取り組みについて委員から,
福井国体における花いっぱい運動のようなおもてなしや,歓迎の計画について問いがあり,理事者から
JR福井駅や
競技会場周辺をきれいにするために花いっぱい運動や
クリーンアップ運動を行うほか,選手や監督を激励するため,手づくりののぼり旗を全ての競技会場に設置する。また,
ウエルカムデコレーションとして市民からの
応援メッセージを張りつけたボードや,市民の写真で作成した
フォトモザイクアートを設置するとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。当委員会は,今後とも継続して市政上の
重要案件に関する調査に当たりたいと存じますので,
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
皆川信正君) 次に,
教育民生委員長 17番
谷本忠士君。 (17番
谷本忠士君 登壇)
◆17番(
谷本忠士君) 去る6月6日の本会議において,
教育民生委員会に付託されました案件と
予算特別委員会から
調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,17日及び本日,委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件であり,審査の結果,議案は
挙手採決を行った1件を含め,いずれも
原案どおり可決と決しました。 また,
調査依頼を受けました案件は議案1件,報告1件であり,
挙手採決を行った報告1件を含め,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第65号議案
工事請負契約の締結について(
森田小学校校舎増築工事)について委員から,工期が平成29年3月17日までとなっているが,その間の授業への配慮はどうなっているのかとの問いがあり,理事者から,工事に当たり授業に差し支えないように夏休みの時期を利用したり,児童の安全を確保できるような体制をとっていくとの答弁がありました。 また別の委員から,今後校区内の児童数が予測よりもふえた場合の対策はどうするのかとの問いがあり,理事者から,予測よりも児童がふえて教室が足りなくなるようなことがあれば,余裕教室の改修や,一時的なことであれば
プレハブ校舎の建設といった対応を検討していくとの答弁がありました。 次に,第66号議案
工事請負契約の締結について(中藤島
公民館移転新築工事)について委員から,
請負業者の
株式会社竹野組は競輪場の
改修工事も受注している。2つの工事を同時期に行うことになるが,資材や人材等の面で問題はないのかとの問いがあり,理事者から,
株式会社竹野組が競輪場の
中央スタンドの
耐震工事を受注しているのは把握している。同時に必要な技術者は確保されており,問題はないと考えているとの答弁がありました。 次に,
予算特別委員会からの
調査依頼案件であります第56号議案 平成28年度福井市
一般会計補正予算,総務費中,
自主防災組織育成助成事業について委員から,今年度の助成対象は河合地区であるが,次年度の予定はあるのかとの問いがあり,理事者から,
一般財団法人自治総合センターがこれまでも継続して行ってきた
自主防災組織への
助成事業であり,対象は
防災資機材となっている。毎年8月下旬に募集案内が来る予定となっており,そこで助成申請をしてもらうとの答弁がありました。 次に,第3号報告
専決処分の承認を求めることについて(平成28年度福井市
国民健康保険特別会計補正予算)について委員から,
国民健康保険特別会計の
累積赤字を減らすため,毎年,
一般会計から
法定外繰り入れを行っているが,市の
想定どおり累積赤字が減っているのかとの問いがあり,理事者から,リーマン・ショックによる景気の低迷や,インフルエンザの流行による
医療費増加といった想定外の事案があったことから,
累積赤字解消には至っていないとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
皆川信正君) 以上をもちまして各
常任委員会及び
予算特別委員会の審査結果報告は全部終了しました。 ただいまの各
委員長報告に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 第58号議案,第60号議案,第62号議案,第63号議案,第65号議案,第67号議案については,討論の通告がございませんので,直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 第58号議案,第60号議案,第62号議案,第63号議案,第65号議案,第67号議案に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり,それぞれ可決であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,第56号議案,第57号議案,第59号議案,第61号議案,第64号議案,第66号議案,第3号報告,請願第5号ないし請願第7号については,討論の通告がありましたので,許可します。 22番
鈴木正樹君。 (22番
鈴木正樹君 登壇)
◆22番(
鈴木正樹君)
日本共産党議員団の
鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております第56号議案 平成28年度福井市
一般会計補正予算,第57号議案 平成28年度福井市
宅地造成特別会計補正予算の各
補正予算と,第59号議案 福井市
市税賦課徴収条例等の一部改正について及び第61号議案 福井市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について,第64号議案と第66号議案のそれぞれの
工事請負契約の締結について,第3号報告
専決処分の承認を求めることについて,また請願第5号ないし請願第7号をそれぞれ不採択とした
委員長報告に反対する立場から一括して討論を行います。 第56号議案 平成28年度福井市
一般会計補正予算のうち,河川改修や
下水道施設の
長寿命化などは賛成です。しかし,
森田北東部土地区画整理事業については,1億円
余り一般会計の借金をふやして事業を推進するもので,
森田北東部だけで
公営企業債,
一般会計の市債を合わせてこれまで164億円にも上っています。一方,重要な財源となる保留地処分は,5月末現在で55.9%とうまくいかない状況です。今年度末で終了する予定だった計画を平成32年度まで5年間延ばしたけれども,見通しの立たない状況に変わりはありません。地価の下落によって北部第七や市場周辺,
森田北東部の3地区を合わせると,その下落幅はおよそ100億円にもなっています。借金に借金を重ねるやり方は認められません。よって,第56号議案と第57号議案のそれぞれの
補正予算に反対するものです。 第59号議案 福井市
市税賦課徴収条例等の一部改正については,調剤薬局で薬剤を購入した場合,その金額の一定額を税金の控除の対象として広げるものですが,対象となっている薬剤には飲み過ぎれば副作用が強く出るものも対象となっており,医師の診断なしで薬を購入することの危険性を助長する可能性が否定できないため反対するものです。 第61号議案 福井市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正については,これまでの保育園に比べ子供の人数当たりの保育士の数や,保育士の資格を持った職員の数の基準を緩和する内容を含んだものです。先日の一般質問でも述べたように,今必要とされている保育の充実は,規制の緩和によって質を落として量をふやすというやり方ではなく,しっかりとした保育士の配置や保育士の賃金アップを含めた待遇の改善こそ急務です。保育基準を引き下げることは市民の願いと逆行する内容であり,認められません。 第64号議案,第66号議案は,
福井競輪場中央スタンド棟の
耐震補強及び
改修工事3億1,428万円と,中藤島
公民館移転新築工事1億8,316万8,000円の2つを
株式会社竹野組に請け負わせるものです。
教育民生委員会の審議中,合わせて5億円近い工事を1社だけで大丈夫かとの問いがあり,竹野組の社員数を尋ねたところ,採決前には80人と答えていたものが,実はたった8人であったことが明らかになりました。たった8人では現場監督の体制すら十分に責任を果たすことができるか疑問であり,工事のほとんどを下請に出すことになることは容易に想像できます。このような,少人数しか社員を抱えていない会社が億単位の工事を幾つも落札していくことを放置すれば,社員を抱えながら真面目に仕事をしている業者は下請に入らざるを得なくなり,福井市の建設,土木業者の健全な発展に大きな障害となりかねません。工事のほとんどを下請に任せることを前提とした入札参加を防止する仕組みの構築とともに,公契約条例を制定し,下請や現場で働く労働者への賃金の支払い状況を福井市が直接聞き取り,現状をつかむ調査体制の構築を行うよう強く求めるものです。 第3号報告の
専決処分は,
国民健康保険特別会計の27億円分の繰上充用を行うもので,27億円の赤字を今年度の予算から先食いし,先送りするものです。このようなやり方が常態化していることは会計上も非常に問題があります。国保財政の赤字がこれほど膨らんだのは,国の財政支援が減らされたことや,福井市が
一般会計からの法定外の繰り入れをなかなか行ってこなかったためです。福井市の現在の国保税の平均額は,全国の類似都市と比べても高い水準に達しており,ただでさえ低所得者が多い国保加入者にはこれ以上の負担を強いることは許されません。国に国保財政への支援を強めることを求めるとともに,
一般会計からの繰り入れをさらにふやすことを強く求めるものです。 請願第5号 県民の利便性を最優先に,特急「サンダーバード」「しらさぎ」の存続を求める
意見書提出について,特急の利用者は3年前の調査では2万人だったのが,最近では3万人にふえており,敦賀駅での乗りかえは明らかに利便性が低下する上,料金も上がることとなります。富山県知事も以前に特急の存続を求めていますし,鯖江市議会では同趣旨の請願が採択されています。福井の経済界も3月末に特急継続を提言しています。市は平成24年5月,経営分離に同意しているから特急の存続を求めないとしていることは全く市民や利用者の立場に立たないもので,市民の理解は得られません。委員会の議論では,市の立場を擁護する意見が大半を占め不採択にしたことは,まさに国に追随するものであり,市民や利用者の利便性を第一に考えて採択するべきと考えます。 請願第6号
日本政府に
核兵器全面禁止のための決断と行動を求める
意見書提出についてですが,
オバマ大統領が現役アメリカ大統領として広島の原爆資料館を訪れたことなどは,核廃絶に向けたささやかな一歩として評価できます。しかし,世界にはなお1万5,850発もの核弾頭が存在し,そのうちの1万4,760発,実に93%をアメリカとロシアが所持しています。広島や長崎では,被爆したことを隠し続けた女性がたくさんおられます。被爆していることが知られたら結婚できなくなるからです。被爆によって失われたおびただしい命,生き残った方への差別,世代を超えて障害が出るなど,核兵器のその非人道性は筆舌に尽くしがたいものがあります。世界で唯一2度の被爆を経験した日本の政府は,その非人道性を世界へ訴え,断固たる姿勢で核廃絶を求めることこそ国際的に求められている役割であることは明らかです。ところが,
日本政府は
核兵器廃絶を言いながらも,昨年国連に提案された核兵器の禁止を進めるための条約の交渉を開始する人道の誓いと呼ばれる決議を棄権し,核軍縮に向けた作業部会への参加も拒否しています。具体的な核廃絶へのプロセスを拒否し続けているのです。
日本政府がいまだにアメリカの核の傘に守ってもらうという,核抑止力論に固執しているからです。
総務委員会では,日本近辺の核保有国という北朝鮮をほうふつとさせる議論がありましたが,特定の国が核を所持していることを引き合いに出し,脅威をあおることは,この核抑止力論にくみすることとなります。核抑止力論に固執し,核保有国に配慮を重ね続ける
日本政府が国連に提出した核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意のもとでの共同行動の決議案に対してアメリカを含む核保有国9カ国は棄権もしくは反対し,理解を示しませんでした。核抑止力論に固執し続けることが,今世界の核廃絶の大きな壁となっているんです。今,世界で唯一の被爆国である日本の政府こそ,核抑止力論から離れ,
核兵器廃絶に向けた決断と行動をとることをこの請願は求めているものであり,広島や長崎を初めとする国民の願いです。よって,請願第6号を採択すべきと考えます。 請願第7号
TPP協定を批准しないよう求める
意見書提出についてですが,請願にもあるようにこれまでのTPP交渉の過程で国会決議で聖域として守るとした重要5品目の関税のうち3割が撤廃されることや,米の輸入拡大,98%の農産品で関税撤廃に合意するなど,国会決議が守られず日本農業への重大な影響が避けられないことはもはや明らかです。2013年4月の国会決議では,農林水産分野の重要5品目などの聖域の確保を最優先し,それが確保できないと判断した場合は脱退も辞さないとしています。TPPを批准しないことは,この決議を守り,日本やこの福井の農業を守る上で主権国家として当然の選択です。
経済企業委員会では,国会で審議することだとして市から意見すべきでないとの声もあったようですが,TPPが本市の農業に重大な影響を及ぼすからこそ,市議会から声を上げる必要があるのではないでしょうか。よって,本請願を採択すべきと考えます。 以上,議案と
委員長報告に反対する理由を述べまして,
日本共産党議員団を代表しての討論を終わります。
○議長(
皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 第56号議案,第57号議案,第59号議案,第61号議案,第64号議案,第66号議案,第3号報告,請願第5号ないし請願第7号に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり,それぞれ可決,承認,不採択であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 着席してください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。──────────────────────
○議長(
皆川信正君) 次に,日程3
予算特別委員会の
継続調査についてを議題とします。 お諮りします。
予算特別委員会の付託案件であります市政上の
重要案件につきましては,先ほどの
予算特別委員長の報告どおり
継続調査とすることに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。──────────────────────
○議長(
皆川信正君) 次に,日程4及び日程5 議員の派遣について(その1)及び(その2)を会議規則第35条の規定により一括議題とします。 議員の派遣について(その1)は,福井駅周辺整備,道路,河川事業に関する要望活動のため,国土交通省近畿地方整備局に議員を派遣するものであります。 議員の派遣について(その2)は,福井駅周辺整備,道路,河川事業等に関する要望活動のため,国土交通省などに議員を派遣するものであります。いずれも,地方自治法第100条第13項及び会議規則第168条の規定に基づき,議会の議決を行うものであります。 それでは,議員の派遣について(その1)及び(その2)は討論の通告がありましたので,許可します。 32番 西村公子君。 (32番 西村公子君 登壇)
◆32番(西村公子君)
日本共産党議員団の西村公子です。私は,
日本共産党議員団を代表してただいま討論の対象となっております議員の派遣について(その1)と議員の派遣について(その2)について一括して反対の立場から討論を行います。 これらは,国土交通省と近畿地方整備局,県選出国会議員7名への要望活動に議員を派遣するものです。要望事項のうち,福井市の道路や河川の改修などについて要望することは賛成ですが,北陸新幹線建設や,足羽川ダムの建設促進を行うことについては反対です。 北陸新幹線建設については,3年前倒しで2022年の敦賀開業を目指すことにしたため,フリーゲージトレインの開発が間に合わないとJR西日本が発表し,敦賀駅での乗りかえが必要となり,利便性が悪くなる上に料金も高くなるという事態になっています。それなのに国との約束があるからと在来線特急の存続さえ要望しない市の態度は,まさに市民の利便性より新幹線建設ありきであり,とても市民の理解が得られるものではありません。今後,人口減少,高齢化が一層進む時代に財政リスクをふやすようなやり方は認められません。 また,足羽川ダムは穴あきダムで,近年頻発している集中豪雨などに対応できないのではないかと専門家から指摘されています。多額の経費が必要な足羽川ダムより,身近な河川改修や堤防強化,浸水対策を行うことこそ市民の願いであり,転換を強く求めるものです。 以上のことから議員の派遣に反対し,
日本共産党議員団を代表しての討論を終わります。
○議長(
皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 議員の派遣について(その1)及び(その2)は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 着席してください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 ただいま可決しました議員の派遣について(その1)及び(その2)の派遣に係る期間,場所等に変更の申し出があった場合の取り扱いについては,議長に御一任いただきたいと存じます。 以上をもちまして本日の議事日程は全部終了しました。 ただいま市長から発言を求められておりますので,許可します。 (市長 東村新一君 登壇)